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NPO関係者のがんに対するたたかいの想いや感想を発信いたします。

がんと口腔内の関係ーシンポジウムを聴いて

2011年10月30日(日)鶴見大学紫雲祭で行われた「歯学部長企画シンポジウム」を聴いてきました。
友人がパネラーをするというのでサクラのつもりで行ったのですが、無駄に熱心な聴講者になっていました。
「歯ーとto Heart 患者さんの直接の声を聞こう!~今、歯科診療に望むこと」と題されたこのシンポジウムは、NPO法人デンタルハイジニスト&オーラルセラピー(DOH)が鶴見大学歯学部小林学部長とともに、がん患者さんの口腔ケアに関して、がん患者さんから実際にご意見を伺うというものでした。
乳がん患者さん4人がご自身の病歴を語られ、それに伴う副作用(特に口腔内)を語り、歯医者さんとの付き合い方を教えてくださいました。
余程の事が無い限り、皆さん歯科医は御自分のご都合で選ばれるそうです。初診で問診表に「がん」とは書けないというのは共通していましたし、定期健診でがんの主治医を訪ねても、御自分の治療結果を報告しなさいとは言われないそうです。がん患者とわかると、「うちでは手に負えないから」と診察してくれないこともしばしばだそうです。今でこそ口腔ケアサポートが存在しますが、医師と歯科医の連携はまだまだ取れていないのが実情のようです。その連携の取れていない医師と歯科医師の間に患者さんが落っこちているという訳です。
「体中を走り回る抗がん剤という強い薬が歯の治療のスピードを一変させるのは当然」のようで、半年に一度は歯のメンテナンスに行っていた方が、抗がん剤開始1ヶ月で歯医者さんに行ったら口の中の状況が一変し、メンテナンスの期間が短くなったそうです。
医師は歯科医師に連絡を取るべきであり、逆もそうであるというのは当然ですが、それがなされていないならば患者自身が伝書鳩のように、医師の間で自分の情報を伝達する役割を担わなければいけないといわれていました。
医師・歯科医の間でも少しずつ勉強会のようなことが始まっているときいております。
治療以外でできることをできる人がコツコツやっていけば、患者さんのQOLも少しは向上するのかなと思った、目からウロコのシンポジウムでした。